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  • 地下からの帰還

    「灼熱期(しゃくねつき)」と呼ばれた地球の温暖化現象により
    地上から地下への移住を余儀なくされた人類は
    およそ200年に渡って地下生活を送っていた。
    やがて時間の経過とともに温暖化は徐々に解消し、
    地上を歩くことも可能になった。
    地下での生活も安定はしていたものの、
    やはり人間は地上で生きるもの。
    失われた200年を取り戻そうとするように、
    人々は地上に元通りの世界を作り始める。
    「またここから始めよう」そんな言葉を口にしながら、
    200年前――西暦2020年頃の地上の風景が再現された

地球は異常な温暖化現象に見舞われて
生活ができなくなり、人類は地下へと移転した。
娯楽を生み出す余裕もなくなり、
その役割は全てAIが担い
VRで楽しむことになった。
もちろん、音楽も……

それからおよそ200年。
再び人類が地上に戻ってきた頃、
あるアーティストが『過去の遺産』を発掘した。
それは自ら音楽を作り、
リアルなライブを楽しむこと。
音楽を取り戻した人々は、その喜びに熱狂した。

ところが。

あるときから、
異常気象が再び発生するようになった。
それは決まってライブが
行われている場所と時間。
その理由が人の歌声にあると突き止められた頃、
事故が起きた。

ライブが始まった途端に起きた突風。
セットが崩れ、観客の上に――

多くの犠牲者を出したライブは
『トラジティライブ』と呼ばれ、
それ以降、リアルライブは全面的に禁止、
VRライブだけが許されることになった。

だが、本当にライブのせいだったのか?
あれほど人々を熱狂させ、
心躍らせた生の歌声は悪いものだったのか?
いや、違う……!

Refrain
この世に再び熱いリアルライブを
取り戻そうとする若者たち。
彼らは真実を知るために、動き出す。
いつか必ず、あの熱狂をこの手に――